Mac用のiSCSIイニシエータソフトウェアであるATTO社「Xtend SAN iSCSI Initiator(以降Xtend SAN)」を導入したため、以前に書いた「iSCSIとファイル共有」のように今度はSynology DS716+をiSCSIターゲットに設定して、Xtend SAN、Studio Network Solutions社「globalSAN iSCSI Initiator(以降globalSAN)」、およびファイル共有の速度を簡単に比較してみました…
新年早々、2013年1月8日〜11日に米国ラスベガスで開催された「CES 2013(http://cesjapan.org/)」で、Synology社がDSMの4.2ベータ版を発表しました。
今回のアップデートでは新機能の追加や性能の向上など改良点が山のようにあって「0.1」のアップデートとは思えないほど多岐にわたった改良が行われています…
Synology DiskStaionをiSCSIターゲットに設定しMac OS X 10.8.2(正しくはOS X Mountain Lionと書くべきか)で接続して、簡単にファイル共有との速度比較をしてみました。
Windowsは標準またはMicrosoftから提供されているイニシエータでiSCSIに対応できますが、Mac OS XはAppleが対応しないため、Studio Network SolutionsのiSCSIイニシエータソフトウェア「globalSAN」をインストールして試しています。globalSANの現行バージョン「5.1.0.336」は、Mac OS X 10.8.2の対応に問題があるようで、まともにiSCSIターゲットをマウントできませんでした。そのためサイト内で小さい扱いで公開されているプレビュービルド「5.1.0.400」を試用しています…
Synology DiskStationは市販のネットワークカメラに対応していて、一般的に高価なNVR(ネットワークビデオレコーダ)+ネットワークカメラの監視システムを、安価に作ることができます。今、Amazonで買える一番安いモデルのDS112j(¥17,800)で最大5台(最大合計50FPS時)までのネットワークカメラに対応することができて、例えば、本体+2TB HDD+ネットワークカメラ×5台+追加のライセンス(後述)で、ネットワークカメラの価格次第ですが9〜12万円ぐらいで1セット組めちゃいます。ネットワークカメラ5台と2TBのHDDを付けてこの価格は、NVRの専門業者にとって脅威的なのかもしれませんね(ネットワークカメラ次第でもっと安くできるかも)。
ちなみに、よく比較されがちなQNAPのNASは、同価格帯の製品では対応するネットワークカメラの台数が2台〜4台までと少なく、安くて複数台のネットワークカメラがコントロールできるという仕様ではSynologyの方が勝っています。QNAPはNASとは別にNVRをシリーズ展開しているからかもしれませんね…
「Cloud(クラウド)」という言葉が流行ってますが、Synology DiskStationでもクラウド環境を使うことができます(「クラウド環境を使う」という言い回しは正しく無いかもしれませんがご愛嬌でお許しを)。
SynologyのDiskStationでは、外部のクラウドサービスを使ったり、DiskStationをクラウドサービスのサーバにすることができます…
Synology DiskStationは、別途Wi-Fi USBアダプタ(USB無線LAN子機)を付けることで、Wi-Fi無線LANに接続することができます。DSM 4.0からはDiskStationをWi-Fiのアクセスポイント(ワイヤレスホットスポット)に設定して、PCはもちろんのことスマホやゲーム機などのWi-Fi対応機器をDiskStationを介してネットワークに接続することが可能です。
対応するWi-Fi USBアダプタを用意すれば設定は簡単。自前の環境ではバッファローのWi-Fi USBアダプタを使ってDiskStationをWi-Fiに接続しています…