SynologyのDiskStationとは?

掲載日:2012年10月23日
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Synology Inc.のロゴSynology Inc.のロゴ

Synologyは公式サイトによれば2000年設立なんだそうです。うる覚えですが、超一般的で著名なOSの開発者の人が独立して始めたはず、だったような・・・。

それはともかく、DiskStation(RackStationという製品群もある)というNAS(Network Attached Storage=ネットワークに接続する記憶装置)製品に特化した台湾メーカで、今までのNASのイメージと違って設定画面の操作性や機能にこだわったNASを開発しています。

Synology DSM 4.1のコントロールパネルSynology DSM 4.1のコントロールパネル

「NAS」っていうと、なんだか固い企業向けのイメージで一般家庭には無関係のような感じがするかもしれませんが、ネットワークで共有できるハードディスクとして、じわじわと普及し始めているような・・・PCはもちろんのこと、スマホやゲーム機なんかでもNASは使えたりしますので、データ保存先として普通のお家でも活用次第でとっても便利に使うことができます。

さて。DiskStationを管理・設定するためのツールは、IEやFirefox、Safariなどの一般的なブラウザからアクセスするタイプで、ブラウザで設定すること自体はぜんぜん珍しくもなんともないのですが、その見た目と動きはブラウザの中に別のOSが存在するかのように感じます。
言葉で説明するのは難しいので、以下のデモを使ってみると言いたいことがわかるかもしれません。

これを書いている現在のDSMはバージョン4.1で、アイコン、ウィンドウ、メニューの全てのデザインが洗練されてて超綺麗。しかもブラウザの中で動いていることが不思議に思えてくるぐらいの動きです。作る人が作ると、ブラウザってこんなこともできるんだなーと感心できるツールです。

このDSMでDiskStationの設定を変更したり稼働状況を確認したりすることができるわけですが、Synologyから提供されるオプションの「パッケージ(アプリ)」を追加することで機能が増やせるところが単なるNASには無い特徴です。

Synology DSM 4.1のパッケージセンター

例えば、ブログが作れたり、iTunesの共有ができたり、ネットワークIPカメラがコントロールできたり、DLNAサーバになったり、NAS以外の色んなサーバになったり便利な機能がパッケージで提供されています。
バージョン4以降、追加できるパッケージが一気に増えたような・・・。クリックするだけで簡単に機能が追加できて、NASなんだけど色んなことに活用することができます。

もちろん安全なNASとしての耐障害性も優れていて、HDD×2台構成以上ではRAID1、それ以上の複数台構成の場合にはRAID5、6、10などに対応します(対応RAIDタイプはモデルによって微妙に異なりますけど)。
その他、独自のSynology Hybrid RAID(Synology社はSHRと呼んでいる)があって、搭載する各HDDの容量に柔軟に対応して最適な全体容量が得られるRAIDのモードも用意されています。SHRでは、同容量のドライブを搭載していなくても無駄なく最大容量でRAIDが組めたり、残容量でパーティションが切れたり色々できるとのこと(SHRは個人的にあまり興味がないので今のところ詳しく攻めてません)。
そしてRAIDの設定やチェックを行うため場合にも、DSMで簡単に操作できるようになっています。

ハードウェアの方もバリエーションが豊富にあって、HDD×1台の個人向けモデルから最大144TB構成のでかい製品まで、モデル数はかなりあります。
ただしサイトに記載の製品は日本では未発売の製品が多いようで、モデルによっては入手は困難。とは言え現状Synologyの知名度は日本ではあまり高くありませんから、今後知名度が上がってくれば買いやすくなるのかなーと個人的には期待しています。今はAmazon.co.jpの直販か、日本の代理店で買うか、海外から輸入するか・・・。数千円ほどの安い製品では無いですから、やっぱり日本の安心できる代理店から買いたいと思うところです。

Synologyは台湾メーカーですがサイトもDSMもすでに日本語化されていて、しかもヘルプに至までわりとちゃんと日本語になっていますので、使用する際に言語で悩む必要は無いです。しかも日本語の表示が下手なOSよりも綺麗。美しさにこだわるSynologyのモノづくりに感心しつつ、それにしては日本で知名度がそんなに高くないなーと思えるところが、逆に今後のSynologyに期待できる面白さかなと思います。

root化や脱獄が不要

ここまで読むと「単なるNASか」と思われてしまうかもしれませんが、SynologyのDiskStationの面白さは自分でカスタマイズできるところにあります。個人的には実はこれが最大の魅力です。
AndroidやiPhoneのような、いわゆる「root化」や「脱獄」など制限を回避するような面倒な手順を行うことなく、デフォルトでrootが使えます(SynologyのサイトでもFAQにrootのパスワードが説明してある)。また開発環境も公開されていますので、Linuxボックスとして自分で自由にカスタマイズすることが可能です。

と言っても、DSMの完成度が高くてパッケージでサードパーティのアプリが追加できますので、無理に自分でmake installする必要は無いのかも・・・と思うこともありますが、自分でインストールしたい派には最適な「箱」です。
標準の機能を普通に使うだけでも便利に使えますが、カスタマイズも楽しいですよ(^^)

ちなみに中身をオープンにしてコミュニティの活動を活発にすることで、Synologyは製品開発と改良をやりやすくしているようです。今どきの手法かも。
とにかく、なんでもありのSynology DiskStationは、個人&法人問わず、初心者〜玄人まで、おすすめできる異色のNASかなと思います。


 
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