環境の準備-2:IPKG他

掲載日:2012年10月25日
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(「環境の準備-1:基本設定」からの続きです。)
色々なオープンソースをコンパイルしてDiskStationにインストールできるように環境の調えます。とりあえずパッケージ管理システムの「ipkg」をDiskStation DS209+で使えるようにします
ここからはコマンドラインの作業です。GUIよりもコマンドの方が説明が書きやすい・・・。
以降の手順はSSH(またはTelnet)で接続してrootでログインした状態で作業します。
※rootでログインする際のパスワードはadminに設定したパスワードと同じです。

IPKGのインストール

作業を進める上でデフォルトでインストールされていないコマンド類を補うために「ipkg」を使えるようにします。
DiskStation用のipkgは次のサイトで配布されています。使用機種に応じたディレクトリからbootstrapを取得してインストールすることでipkgが使えるようになります。

実際のインストールは次のようにします。
※記載のURLはDS209+の場合です。使用機種に応じて必要なファイルは異なります。
※他のDiskStationに適合するファイルは「CPUと開発環境の調べ方」を参考にしてください。

インストールしたら、以下のコマンドを実行してipkgのパッケージリストと本体のアップデートを実行します(upgradeの方は多分何も起こりません)。

ちなみにインストールが終わったら取得したbootstrapのファイルは不要ですので消してOKです。

インストール時に作られたipkgのbinにパスを通します。

ipkgなどのパスを設定した「.profile」は以下の通りです。これを「/root/.profile」としてコピーします。

上記を「profile-root-m1」として保存して、共有フォルダの「extra」にコピーした状態で以下を実行します。

DSM 4.1に対応するための修正

続いて、DSM 4.1の場合には前記bootstrapをインストールするとDiskStationの再起動とシャットダウンに問題が生じるため、次の調整を行います(もとネタはSynologyドイツのwikiより)。
まず「/etc/rc.local」の次の行をコメントアウトして「/etc/rc.optware」を無効にします。

変更後の「rc.local」は以下の通りです(実際には変更によってrc.localの中身はカラの状態になるためファイル名を変更するだけでもOKかも)。

上記を「rc.local-m1」として保存して、共有フォルダの「extra」にコピーした状態で以下を実行します。

次にbootstrapのインストールの際に、bindオプション付きで「/opt」にマウントされた「/volume1/@optware」ディレクトリをアンマウントします。そして、代わりにシンボリックリンクを設定して「/opt」を生かします。この作業をやらずにbind状態でマウントしたままだと再起動&シャットダウンに支障が出ますので要注意です(この小さな問題でかなり悩んだ)。

最後にSynologyドイツのwikiに掲載されていたスクリプト「optware.sh」をコピーします。「optware.sh」は以下の通りです。
(このスクリプトが有効かどうかはいまいち不明・・・しかしSynologyドイツのwikiを信じてコピーしておきます。)

上記を「optware.sh-m1」として保存して、共有フォルダの「extra」にコピーした状態で以下を実行します。

この状態で念のためDiskStationを再起動します。

問題なくDiskStationが再起動したらipkgのインストールは完了です(本来Linux環境下において再起動なんてほとんど不要ですが、DiskStationでは再起動しない問題がよく発生したため、こまめに再起動をチェックしてます)。
続いてipkgを使って必要な環境をインストールします。


 
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