Synology DiskStationをカスタマイズしようと思ったとき、自分のDiskStationはどのCPUを使っていて、どのbootstrap (ipkg/Optware)や開発環境を使ったらいいの?と思うかもしれません。そこで調べ方や参考になるサイトをご紹介いたします。
このサイトでは手持ちのDS209+で各種オープンソースのインストールを行っていますが、CPUを調べてそのCPUに合ったbootstrap (ipkg/Optware)やSynolgyの開発環境をインストールすることで、DS209+に限らず他のDiskStationでも基本的に同様の手順でインストールできるはずですので参考にしてください…
Synology DiskStationに「perl-5.16.2」をインストールします。DiskStation(DSM 4.1)には標準で5.8.6(ipkgでインストールできるバージョンは5.8.8)がインストールされていますが、古いため新バージョンを別途インストールします。
コンパイルの際に「Errno_pm.PL」でヘッダファイル関連でエラーが発生しましたので簡単なパッチを当ててからコンパイルを実行しています…
Synology DiskStationに「gdbm-1.10」をインストールします。「gdbm-1.10」は「bin」ユーザが存在している必要があるのですが、DiskStationでは初期状態で「bin」ユーザが登録されていないため「環境の準備-3:開発環境他」で使えるようにした「adduser」と「addgroup」を使ってユーザとグループを追加します。
DSMで普通にユーザとグループを追加してもよいのですが、裏方用のユーザは慣例的なUID/GID(今回の場合では例えばID1)で登録して、またDSMの管理下にしたくないため「adduser」と「addgroup」を使用しています。これらのコマンドとユーザ/グループについては「作業用ユーザの作成」でも説明していますので参考にしてください…
Synology DiskStationに「db-5.3.21」をインストールします。「–enable-compat185」で旧DB-1.85の互換APIを有効にしています(DB-1.85の互換モードを有効にしない方が良いという情報も見当たりますので好みの問題で有効にしています)…
Synology DiskStationに画像系ライブラリの「jpeg-8d」をインストールします。先にインストールした「tiff-4.0.3」が依存しているようですので「jpeg-8d」をインストールした後に再度「tiff-4.0.3」をインストールします…
Synology DiskStationに画像系ライブラリの「tiff-4.0.3」をインストールします。「jpeg-8d(libjpeg)」と相互依存しているようですので、「jpeg-8d」をインストールした後に再度「tiff-4.0.3」をインストールします…
(「libiconv-1.14のインストール」からの続きです。)
Synology DiskStationに「gettext-0.18.1.1」をインストールします。予め「libiconv-1.14」をインストールしておいて、その後の作業になります。「gettext-0.18.1.1」のインストールが終わったら、再度「libiconv-1.14」をインストールします…
Synology DiskStationに「libiconv-1.14」をインストールします。「libiconv-1.14」は「gettext-0.18.1.1」と相互依存しているようですので、念のため「libiconv-1.14」をインストールした後に「gettext-0.18.1.1」をインストールして、再度「libiconv-1.14」をインストールするようにしています…
(「環境の準備-2:IPKG他」からの続きです。)
インストールしたIPKGを使用して作業に必要なパッケージをインストールします。
また標準でインストールされているBusyBoxに含まれないコマンドを、新版のBusyBoxをインストールして補います。
最後にSynologyの開発環境「DSM Tool Chain」をインストールすれば準備完了という感じです…