Synology DiskStationをカスタマイズしようと思ったとき、自分のDiskStationはどのCPUを使っていて、どのbootstrap (ipkg/Optware)や開発環境を使ったらいいの?と思うかもしれません。そこで調べ方や参考になるサイトをご紹介いたします。
このサイトでは手持ちのDS209+で各種オープンソースのインストールを行っていますが、CPUを調べてそのCPUに合ったbootstrap (ipkg/Optware)やSynolgyの開発環境をインストールすることで、DS209+に限らず他のDiskStationでも基本的に同様の手順でインストールできるはずですので参考にしてください…
Synology DiskStationは市販のネットワークカメラに対応していて、一般的に高価なNVR(ネットワークビデオレコーダ)+ネットワークカメラの監視システムを、安価に作ることができます。今、Amazonで買える一番安いモデルのDS112j(¥17,800)で最大5台(最大合計50FPS時)までのネットワークカメラに対応することができて、例えば、本体+2TB HDD+ネットワークカメラ×5台+追加のライセンス(後述)で、ネットワークカメラの価格次第ですが9〜12万円ぐらいで1セット組めちゃいます。ネットワークカメラ5台と2TBのHDDを付けてこの価格は、NVRの専門業者にとって脅威的なのかもしれませんね(ネットワークカメラ次第でもっと安くできるかも)。
ちなみに、よく比較されがちなQNAPのNASは、同価格帯の製品では対応するネットワークカメラの台数が2台〜4台までと少なく、安くて複数台のネットワークカメラがコントロールできるという仕様ではSynologyの方が勝っています。QNAPはNASとは別にNVRをシリーズ展開しているからかもしれませんね…
「Cloud(クラウド)」という言葉が流行ってますが、Synology DiskStationでもクラウド環境を使うことができます(「クラウド環境を使う」という言い回しは正しく無いかもしれませんがご愛嬌でお許しを)。
SynologyのDiskStationでは、外部のクラウドサービスを使ったり、DiskStationをクラウドサービスのサーバにすることができます…
(「環境の準備-2:IPKG他」からの続きです。)
インストールしたIPKGを使用して作業に必要なパッケージをインストールします。
また標準でインストールされているBusyBoxに含まれないコマンドを、新版のBusyBoxをインストールして補います。
最後にSynologyの開発環境「DSM Tool Chain」をインストールすれば準備完了という感じです…
SynologyのDiskStationは標準的なNASとしての機能の他に「パッケージセンター」で簡単に機能や特徴を増やすことができます(ここでは、それらパッケージで提供されるアプリケーションのことを略してパッケージアプリと呼びます)。
パッケージアプリは、Synologyが独自に提供しているものと、他のオープンソースをパッケージ化して(パッケージ化をSynologyがやっているのか開発元がやっているかは不明)提供しているサードバーティ製の二種類があります…